「もしかして妊娠…?」
そんなふうに感じる瞬間、多くの方がまず気になるのが「妊娠初期の症状」です。
妊娠したとき、体はどんなふうに変化するのか?
症状はいつから現れるのか?
この記事では、妊活中〜妊娠判明直後の方に向けて、妊娠初期に起こる代表的な変化をやさしく解説します。
妊娠初期とはいつからいつまで?
「妊娠初期」とは、妊娠0週〜13週6日の時期を指します。
ただし、妊娠0週は「最終月経の初日」を基準として数えるため、実際には妊娠していない時期からカウントが始まります。
そのため、妊娠に気づくのは多くの場合妊娠4〜6週ごろです。
月経が来ないことで「もしかして…」と感じ、妊娠検査薬を使う方が多いですね。
よくある妊娠初期の症状
妊娠初期にはホルモンバランスが大きく変化し、さまざまな体のサインが現れます。代表的なものはこちらです。
- 月経が来ない(遅れる)
- 胸の張りや痛み
- 強い眠気やだるさ
- 軽い下腹部痛(着床や子宮の変化による)
- 少量の出血(着床出血)
- 感情の起伏が激しくなる
- 便秘・下痢・お腹の張り
中には、「なんだか風邪っぽい」「いつもより疲れやすい」と感じる方もいます。
妊娠初期の「腹痛」は原因はいろいろ
妊娠初期に軽い下腹部痛を感じる方も多いですが、その原因は実にさまざまです。
- 子宮が少しずつ大きくなる過程での「引っ張られるような痛み」
- ホルモンの変化による便秘や下痢
- 子宮の周囲の靭帯が引っ張られる「円靱帯症候群」
↳ 妊娠10〜30%で見られ、鼠径部にチクチクするような痛みが出ることもあります - 一時的な子宮収縮(いわゆるブラクストン・ヒックス収縮)
- 頻尿・膀胱炎など泌尿器の影響
軽いものであれば経過観察で問題ないことが多いですが、
強い痛みや出血を伴う場合には切迫流産や子宮外妊娠などの可能性もあるため、必ず医療機関を受診してください。
症状がまったくない人もいます
症状がいくつもある方もいれば、まったく何も感じないという方も少なくありません。
「症状がない=妊娠していない」わけではないので、不安になりすぎなくて大丈夫です。
最終的には、妊娠検査薬や産婦人科での診察がもっとも確実な判断方法です。
いつから受診すればいい?
- 月経予定日から1週間以上経っても月経が来ないとき
- 強い下腹部痛や出血があるとき(まれに子宮外妊娠などの可能性もあるため)
- 「なんとなく心配、不安」なときも受診OKです。
早期に確認することで、赤ちゃんの位置や経過をしっかりチェックできます。
おわりに
妊娠初期は、身体にも気持ちにも変化が起こりやすい時期です。
「これって大丈夫かな?」と気になったことは、外来で医師に相談してみてください。
何が起こるかわかりづらい時期だからこそ、「気づくこと」「知ること」、そして「安心して過ごすこと」がとても大切です。
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